「露坐の大仏」鎌倉大仏

2014年9月28日

とも乃の日記


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鎌倉のシンボルとも言える大仏。

私達だけでなく、外国の観光客もよく目にするようになりましたが

中でも丁寧に手を合わせている観光客を見ると、タイの人だったりします。

 

よし、もう少し勉強しようと思うのですが、

実は開山、開基は不明であり、大仏の造像の経緯についても

史料が乏しく不明な点が多いとのことです。

 

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それでも、大仏殿のなかに安置されていたことは事実であり、

台風や地震、津波でその大仏殿が倒壊し、恐らくは1369年の倒壊以後

大仏殿が再建された形跡は見出されなかったといいます。

露坐の大仏は、この当時から鎌倉の街を見守り続けていたのですね。

 

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露坐だからこそ、私達はその胎内にまでお邪魔させていただき

ありがたいことに、何度も生まれ変わることをさせていただいています。

 

さて、仏には常人と異なる「三十二相」(32の身体的特徴)があると

考えられているそうです。

その三十二相については、是非 鎌倉大仏殿高徳院のHP

ご覧ください。とても興味深いお話です。

 

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ところで、高徳院は、法然上人を開祖とする浄土宗の仏教寺院です。

こんな歌を見つけました。

 

  月かげの いたらぬさとは なけれども 

           ながむる人の 心にぞすむ

                              法然上人

 

月の光が闇を照らすように、阿弥陀さまの光も届かない場所は

ありません。しかし、その阿弥陀さまの慈悲の光は、その光に気がつき

それを受け入れようとする人にのみすみ渡るというもの。

 

みなさんから尊ばれるような、あの柔和なお顔を拝見しながら

いつでもどこでも見守られているのだという思いを胸に

決して謙虚な心を失わずにと、また大仏さまの胎内から

生まれ変わるのでした。